法 律 漫 画 「究極の遺言書!?」 の 巻
遺言書の「付言事項」(ふげんじこう)ってなあに?
遺言書の「付言事項」(ふげんじこう)
とは
遺言書の内容は
法的効力が認められる「法定遺言事項」と
自由に書くことができる「付言事項」の2つに
分けられます。
「付言事項」とはその名のとおり、
「(遺言書に)付け加える言葉」の事をいいます。
単純な財産の分け方についてではない、
法的効力はないけれど、
「最後に家族に言い残したいメッセージ」になります。
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付言事項の効果とは
付言事項の効果
付言事項に書かれる代表的な内容としては
・家族への感謝
・葬儀や納骨の方法
などです。
たとえば
・介護をしてくれた長女の取り分を多くする ・店を引き継ぐ長男の取り分を多くする ・墓守をさせる子供の取り分を多くする |
など、法定相続分とはことなる相続の指定をする場合などに
取り分が少ない子どもの不満を
説得し、争族を防ぐといったときにも有用です。
付言事項を書くときの注意点とは!?
付言事項を書くときの注意点
量は少なめに。内容は簡潔に。
「やはり火に油を注ぐようなことは
しないほうがいいのね・・・」
遺言書とは、
その目的が「遺言者の希望する財産の処分方法」を書くことです。
したがって付言事項は
あくまでも少なめに簡潔に留めるのが望ましいでしょう。
とはいえ、せっかくの最後のメッセージ、
簡潔にというのは難しいところがありますが、
そういった時には手紙や音声、録画での残し方もあります。
否定的なことはNG
いくら血のつながっている間柄といっても
長年の付き合いの中で不平不満愚痴があるのは
人間として当然だと思います。
しかし、遺言書にその想いを
ストレートに書いてしまうと言われたほうも否定的な感情になり、
争族トラブルに発展する可能性があります。
お気持ちはよくわかりますが
あくまでも争いのない相続を目指す場合は
ポジティブなことを書いたほうが良いでしょう。
望ましい付言事項とは
望ましい付言事項とは
遺言書に付言事項を入れている方は実はあまり多くありません。
しかし、希望通りの財産の処分の実現のためには
ときには相続人の感情に訴えかけることも必要です。
そういった意味で付言事項はかなり役立ちます。
一方で、「自由に書くことができる」ため感情のままに書くと
逆にトラブルになる可能性もあります。
遺言書作成時に、
行政書士などの専門家に内容を確認してもらうとより安心でしょう。
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