法律漫画 「俺色に染まれ!」の巻
豊富なDVの種類
DV=ドメスティックバイオレンス
という言葉はもはや知らない人はいないのではないかと
いえるくらい一般的になりました。
生活費を渡さない=「経済的DV」 暴力をふるう=「身体的DV」 罵詈雑言を浴びさせる=「精神的DV」 |
他にもモラルハラスメントや不機嫌ハラスメントなど
時代の流れとともに「DV/ハラスメント」の種類は
増えております。
GPSでの監視はDVか?愛情表現か!?
2020年7月、最高裁は元交際相手らの車に
無断でGPSを取り付けて監視をすることが
ストーカー規制法の「見張り」にあたるかどうかについて
「見張りには当たらない」と判断しました。
また、ある大学の調査によると
交際相手からGPSアプリで管理されることについて
許せない・・・52パーセント やや許せない・・・22パーセント 許せる・・・10パーセント やや許せる・・・15パーセント |
と、GPSでの監視を許すことができる若者が約3割にもなったようです。
GPSアプリのメリットとは
GPSアプリの利用者にとって
パートナーの位置情報を把握することは
・浮気防止 ・待ち合わせに便利 ・相手が何をしているのかを想像して楽しむ ・いま電話しても問題ないかがわかって便利 ・帰宅時間が把握できるので食事の用意がしやすい |
といった「メリットしかない」とのこと。
ただ一方で家庭内暴力の1種類として「GPSを利用したDV」は
当たり前のようにおこなわれていることは事実です。
ちなみにパートナー間のGSPアプリの使用について
・信頼関係があればGPSは不要
・相手が嘘をついた場合には浮気防止にもならない
といった反対意見も多数あるようです。
GPSアプリの使い方
この漫画の元ネタは
モラハラ夫に無理矢理GPSをつけされられた妻という実話です。
漫画のように実際にGPSを愛情の現れと考えるカップルがいる以上、
強制的につけさせられているわけでもないのに
安易に「DV」と決めつけるのは良くないのでしょう。
しかし監視がひどくなり、実際のDVに発展する可能性や
別れた後のストーカー行為のためのツールとして使われる可能性など
いずれにしてもGPSアプリの使い方は
よく考える必要があるのではないでしょうか。
「「GSPで監視=DV」と決めつけるなんて
士業のくせに考えが古いんじゃないの!?」
「いろんな考えがあるじゃないか・・・人間だもの。」