音声での遺言書は認められるか?

法律漫画 「俺様的遺言のススメ」の 巻


 

・病気や高齢のため、手に力が入らない
・目が見えない
・書くのが面倒くさい
・想いをダイレクトに伝えたい


様々な理由で手書きの遺言書を書けない場合に
音声や動画での遺言書をのこしたいと考える方は
いらっしゃるかもしれません。

しかし、現在の日本では
音声や動画の遺言書は法的な効力は認められません。

したがって漫画のように「熱い想い」を歌にしたためたとしても
遺された相続人の間で結局、遺産分割協議をおこなう必要があります。

また、同様に「点字」での遺言書も効力がありません。

自分で遺言書を作成する方法としては
自筆証書遺言がありますが、法律で書き方が厳格に決まっており
そのとおりに書かないと無効になるからです。

遺言書の書き方はこちら←

音声や動画での民間サービスの利用

終活ブームの中、現在は実際に音声や画像で
ご家族に向けて遺言メッセージをのこすことができる
サービスも存在します。

ラスト生声遺言メッセージ
伝えたい内容をプロのスタジオで録音、録画をして
保存してくれるサービス

e遺言
インターネットを使いメッセージを作成・保管し
予め指定された受取人に渡してくれるサービス

これらのサービスだけでは確かに遺言としての効力はありませんが
「最後の想い」を伝えるのには効果的なサービスでしょう。

録音・録画での遺言は決して無意味ではない

法的に有効な遺言書の作成に併せ
音声や動画などでこのような「想い」をご家族に残しておくことは、

・遺言書の偽造防止
・自分の意思で遺言書を書いていることの証明
・万が一裁判に発展したときの証拠

などに役に立ちます。

また形式的な書面(遺言書)だけを残すよりも、
より大切な人への感謝や想いをダイレクトに伝えることが
可能になるでしょう。

現在、韓国などは「録音による遺言書の作成」が認められております。

日本も将来的には「録音や録画データでの遺言書」が認められるように
なるかもしれません。

 

「熱い想いは遺言書以外で伝えると
家族がよりHAPPYになれるってことだな!」

 

 

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